2-1 排水管清掃
建物における排水設備において、特に雑排水管(共用部、専有部)は使用状況により様々ですが、おおむね1年程度で汚れが付着し汚れ具合によっては排水不良やゴボゴボ音が発生します。排水不良により、溢れた排水が階下への漏水事故につながる恐れもありますので、予防保全の観点から清掃を行うものです。
但しここでいう排水管清掃とは、排水管内部に付着する汚れ等(油分、汚泥:汚れを栄養分として発生する微生物)の除去を目的としておりますので、過失により排水管内部に流出した異物の除去は別途特別作業が必要です。
排水管清掃とは?
1.特殊な洗浄ホースを排水管内へ挿入し、 高圧洗浄車や高圧洗浄機を使って高圧水を噴射して 管内の汚れを洗い流します。
2.各専有部分は台所・浴室・洗濯パン、洗面台の排水口へ洗浄ホースを挿入し清掃します。 洗浄による汚れが共用立管に詰まらないように 下階から上階へ向かって作業を進めます。
3.建物最下階の横引管や横主管は、掃除口やマンホールよりホースを挿入して洗浄します。
2-2 排水設備点検
日々流される生活排水。時間の経過と共に排水管内に油などが付着堆積し、水の流れを悪化させていきます。以前より『水の流れが悪い』が前兆です。詰まってしまうと、時には上層階の排水が逆流し部屋が水浸しになるという大惨事になることもあります。
このような事態にならないためにも排水設備の定期的な点検や清掃をお勧めします。
流し・洗面・洗濯パン・浴室各排水口、
外部会所、桝(マンホール)などの清掃を定期的に行うことで
予防ができます。
2-3 排水槽清掃
排水槽とは建物の立地・構造上、自然流下では排水できない建物内や敷地内の排水を集めてポンプにより排水するために設けるピットの総称です。流入する排水の種類により、雑排水槽や汚水槽などに区別されますが、槽内には油脂固形物や汚泥等が蓄積しやすい状態になり、放置すると排水ポンプの故障などにより排水ができなくなる場合があります。
排水槽内の水を定期的に引き抜き、洗浄を行なうことで排水不良などの事故を未然に防ぎ、害虫の発生を抑えて衛生的な環境を保つことが
出来ます。
2-4 グリストラップ清掃
店舗に設置されている特殊な排水設備(グリストラップ)の清掃
2-5 ディスポーザー処理槽点検
ディスポーザー設備の点検や槽の清掃および放流水の水質検査など
2-6 水処理設備の点検・清掃
排水処理設備の点検や槽の清掃および放流水の水質検査など