1-1 給水設備点検
建物共用設備はその使用者に不便や不快感を与えず、しかも安全で衛生的な状態が維持できなければなりません。
適正な機能を維持し、機器の故障を未然に防ぎ、突発的事故や経年劣化による急激な性能低下を防止するために定期的な保守点検を
行う必要があります。
【作業計画書の作成】
給水設備は、設備内容、建物の規模等により若干異なりますので、あらかじめ調査を行い現場の状況を把握し施設台帳を作成した後、
適切な作業計画書を作成します。
マンション・ビル設備の維持管理
事後保全から予防保全へ
設備の性能や機能の異常が顕著化する前に修繕などの処置を行う方法を予防保全といい、一方、異常が顕著化してから初めて修繕などの処置を行う方法を事後保全といいます。
事後保全の場合、不具合が顕著化するまでに機器類の性能は次第に低下しており、機能が発揮できないばかりか運転費用が増大し、一時的に建物の機能が低下します。
当社では不具合が生じる前に点検や設備診断調査を行い予防的な処置を施すことにより、設備を経済的かつ快適にご使用いただくことを第一に考えております。
日常のメンテナンスを確実に行うことで延命させることにもつながります。
1-2 貯水槽清掃
貯水槽の役割は、水道事業体より供給された水を一時的に受水槽に貯め、給水ポンプにより各所の水道蛇口へ供給することで安定した給水(圧力と水量)を確保することです。それぞれの水道蛇口からでてくる給水は清澄で異臭味なく、常に衛生学的に安全でなければなりません。
そのために貯水槽は定期的にお掃除をして清潔に保つ必要があります。水道法に定められた簡易専用水道の清掃方法に基づき行うものです。
【清掃方式】
貯水槽清掃用洗剤を用いて内部を清掃した後、高圧洗浄機により洗浄(0.4~0.8MPa)および消毒します。
【作業計画書の作成】
貯水槽は、水槽容量の大小、設置場所、形状、建物の種類等により若干異なりますので、あらかじめ調査を行い現場の状況を把握し施設台帳 を作成した後、適切な作業計画書を作成します。
■貯水槽(パネル式)の清掃前と清掃後の例■
①薬品清掃
②高圧洗浄
③消毒